レガシーシステム再構築の選択肢の一つ『マイグレーション』に関するセミナーや展示会などシステムズのイベントをご案内。

セミナー「企業システムのブラックボックスはなぜなくならないのか？」を
盛況理に終了

システムズは7月25日(木)、東京・港区のアイティメディア株式会社セミナールームで、同社の＠編集部主催、システムズの協賛によるセミナー、「企業システムのブラックボックスはなぜなくならないのか 〜 ここからその解決策の糸口を探る 〜」を開催しました。

当社は、5月に「ITシステムのブラックボックス化についてのアンケート」を＠IT編集部と共同で実施しましたが、本セミナーは、その調査結果に基づき、講演や事例紹介、意見交換会などでブラックボックス解消への道筋を探ることを目的に実施されたものです。本セミナーには多くの申し込みが殺到し早々に定員オーバーとなりましたが、当日も会場を埋め尽くす数多くの受講者で熱気に溢れるひとときとなりました。

最初に、株式会社テックバイザージェイピー（TVJP）の代表取締役である栗原潔氏から講演がありました。元ガートナーのアナリストである栗原氏は、企業のITシステムのブラックボックスはなぜできるのか、またその過程について、(1) 最新のIT業界の動向などから分析、ITによる経営リアルタイム化の重要性、(2) ブラックボックス化問題とレガシーマイグレーション、(3) ブラックボックス化問題解決のポイントの3つのテーマで解説しました。この中で、栗原氏は、企業内ITの悪しきブラックボックス化はITの硬直化を招き企業の競争力を損なうこと、ブラックボックス化問題はレガシー化問題とは独立しているが、相互に関連し互いを助長すること、レガシーマイグレーションのプロジェクトではブラックボックス化問題解決を同時に行うことが相乗効果を図るべきであること、などを強調し、講演を終了しました。

テックバイザージェイピー 代表取締役の栗原潔氏		＠IT編集部 大津 心氏		当社の栗尾重光取締役

「ドキュメントの保守が形骸化しているケースが多い。運用変更時にドキュメントに反映されないことが、積もり積もって深刻な問題に膨らんでいます」(当社・栗尾)

「ブラックボックス化にはどのような対策があるのでしょうか」(大津氏)
「特効薬はなく、地道な活動でノウハウを継承していくことが大切です」(栗尾)

続いて行われた、「事例から学ぶブラックボックス化解消への道」というセッションでは、パネルディスカッション形式で事例紹介と議論が進められました。最初に、本日の聞き手・進行役を務めたアイティメディア株式会社、＠IT編集部の大津心氏が、5月に実施したアンケート調査結果の概要を紹介し、引き続いて、当社の取締役である栗尾重光から、当社が携わったお客様におけるブラックボックス化の事例として、ガス警報機器保守サポート会社、ブライダルリング製造・販売会社、大手建設・不動産仲介業者の3例を挙げ、概要を紹介しました。これを受けて、大津氏から各事例の状況についていくつかの質問が投げかけられ、当社の栗尾が回答、TVCPの栗原氏がコメントする、という形式でセッションが進められました。また、当社の栗尾からは、ブラックボックス化を解消した企業の例も紹介させていただきました。

「全体の57.1%がブラックボックス化していると回答(汎用機ユーザーでは76.6%)しているが、ブラックボックス化していることに気づいていない企業も含めれば、実際にはもっと多いと考えられます」(当社・栗尾)

最後に、質疑応答の時間が用意され、まずは大津氏が、アンケート調査結果に基づき、「ドキュメントをきちんと維持できない」「経営者の理解不足」といったユーザーの悩みや声を代弁、TVCPの栗原氏および当社の栗尾が解決策としてそれぞれの意見を述べました。このあと、会場の受講者との質疑応答に移り、資産の可視化に関する質問などに答えました。熱心な受講者が多く、プログラム終了後も、同席した当社のマイグレーション技術者や営業担当者が個別対応する光景が見られるなど、盛況のうちにセミナーを終了しました。

終了後には個別質問に対応させていただいた

当社では、今回のテーマとなったブラックボックス化に関するアンケート調査結果を近く資料にまとめるとともに、相互に関連性の近いレガシーマイグレーションをテーマにした定例セミナーも随時開催してまいります。当社のマイグレーションポータルサイトをチェックしていただくのはもちろんのこと、担当者から直接詳しい説明を聞きたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。