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セミナーレポート

老朽化VBアプリ資産のVB.NET移行を変換デモと事例で紹介

Win7/Win2008サポート終了待ったなし!
「VBモダナイゼーション」をシステムズが徹底解説

「Win7/Win2008サポート終了待ったなし!「VBモダナイゼーション」をシステムズが徹底解説」セミナー風景

セミナー受付風景VBモダナイゼーションセミナー受付システムズは、2月15日(金)に東京・品川区のシステムズ本社セミナールームで、「Win7/Win2008サポート終了待ったなし! VBモダナイゼーションをシステムズが徹底解説 ~老朽化VBアプリ資産のVB.NET移行を変換デモと事例で紹介~」と題したセミナーを開催、定員の2倍を超える事前登録があり、早々に申し込みを締め切るほどの盛況となりました。

Windows 7 とWindows Server 2008 の延長サポート終了まで残り1年を切りました。今回のセミナーは、ご好評をいただいている「サポートの切れたVisual Basic6.0(VB6.0)資産の移行・再構築」をテーマにしたものです。当社には、VB6.0で開発されたアプリ資産の移行対策に関する問い合わせやご相談が多く寄せられています。こうしたニーズに応え、今回のセミナーでは、VBアプリ資産の移行の前に重要となる既存IT資産の可視化から変換・移行のポイントまでを紹介しました。

中本周志
司会・進行を担当した当社の中本周志

開催に当たって、当社の事業推進室 マーケティング・ディレクターの中本周志から開会のあいさつがあり、会社概要および、システムズのモダナイゼーションに対する姿勢や強みなどが紹介されました。

最初のセッションは、VB資産 可視化・診断編として、「Windows7 & Windows Server 2008サポート終了対策 はじめの一歩 VBレガシー資産再構築を進めるには既存資産の可視化から」という演題で、開発事業本部の石川嘉士が担当しました。

石川嘉士
最初のセッションを担当した石川嘉士

石川は、冒頭に「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の定義と概要について解説、「2025年までの間に複雑化・ブラックボックス化した既存システムについて、廃棄や塩漬けにするものなどを仕分けしながら、必要なものについて刷新しつつDXを実現する」というDXのシナリオを紹介しました。DXに向けた計画策定に必要なものとして挙げたのは、ブラックボックス状態を解消し既存システムのデータを活用すること、新たなデジタル技術を導入し迅速なビジネスモデル改革を行うことの2点で、可視化と分析に重きを置いたDXの戦略立案を説明しました。

この後、20年に及ぶシステムズのモダナイゼーションの経験から生まれた可視化サービスに話題を転じました。モダナイゼーションを始める前にやっておくこととして、現行資産の整理・棚卸など現行システムを調査し把握することを挙げた石川は、再構築を検討する前にやっておくことや攻めのIT投資に必要なことなどを解説しながら、トップダウンでのシステム化構想と現場との乖離を指摘し、現場の課題の可視化の重要性を強調しました。

当社の「IT総合診断」は、まさにこの現場の課題を可視化することにより、IT戦略の立案・実行を支援するサービスです。本サービスの概要や成果物などの紹介に続いて、IT総合診断による事例を紹介しました。当社の診断により有効資産が半分程度であることが判明し、モダナイゼーションの見積金額も半分になったITサービス企業、老朽化対策が進まないため、可視化やプロセスフローの作成支援を依頼したハードウェア販売会社、当社の診断によりVB6.0のモダナイゼーション費用を減額できることが判明した印刷会社の例などを紹介し、次のスピーカーにバトンタッチしました。

隠れた不具合などVBアプリ移行の課題を解説

板倉利幸
VBアプリ移行を解説した板倉利幸

2番目のセッションは、VBモダナイゼーションの変換・移行編で、題して「迫る!Windows7 & Windows Server 2008 サポート終了 やるなら今!VB6.0アプリ資産モダナイゼーションの進め方」。この分野では知識と経験の豊富な当社の板倉利幸が、現場を知るプロマネならでは情報を取り入れ、VBアプリ移行のポイントを解説しました。

最新OSではサポートされていないVB6.0のアプリを今後も使い続けていくのは極めて厳しい状況となっています。板倉は、VB6.0からVB.NET 2015の移行には、2段階アップグレードが必要となること、Microsoftのアップグレードウィザードを用いたアップグレード自体は容易だが、関数の仕様の違いで動作できない、サードパーティ製品では大きな仕様変更の可能性がある、といったさまざまな問題があることを指摘し、これまでの経験で数多くの隠れた不具合が多く残されていることを、アップグレード変換ツールなどのデモを織り交ぜながら解説しました。

デモ画面

続いて、システムズのモダナイゼーションアプローチの紹介の後、板倉は品質確保を左右するテスト手法について、当社が行っている変換パターンチェック、画面・帳票項目チェック、出力データコンペア、シナリオチェック(新旧比較)について解説しました。この後、VBモダナイゼーションの事例として、VB5.0からVB.NET 2003、さらにVB.NET 2008と2度に渡ってモダナイゼーションを実施した例、アップグレードウィザード後のエラー数が175,000件に上った企業の例などを紹介しました。板倉は最後に、VBモダナイゼーションについて、セキュリティリスクの減少、技術者確保が容易、業務(システム)改革に向けた基礎作りの3つのメリットを挙げ、講演を終了しました。

このあとの質疑応答では、VB5.0と6.0の移行工数の違いや、モダナイゼーションとカスタマイズを共存させたい場合の対応について質問が寄せられました。終了後には、当社のプロジェクトマネージャーが直接対応する相談会も行われました。

プロジェクトマネージャーによる相談会 休憩時間に資料閲覧コーナーに立ち寄る受講者たち
  休憩時間に資料閲覧コーナーに立ち寄る受講者たち

プログラム


14:00 受付開始
14:30 オープニング(ご挨拶/当日のアジェンダ紹介)
14:40〜15:30

< セッション1 > VBモダナイゼーション/可視化・診断編

Windows7 & Windows Server 2008サポート終了対策 はじめの一歩
VBレガシー資産再構築を進めるには既存資産の可視化から
~デジタル・トランスフォーメーションの実現はIT総合診断でスタート~

 

会社の重要な資産である基幹システムが肥大化・複雑化したまま放置されていては、レガシーシステムのモダナイゼーションは困難です。これ以上問題を深刻化させないために、また、本格的なモダナイゼーションを進める前にやっておきたい準備的モダナイゼーション。デジタル・トランスフォーメーション(DX)を進める上でも、既存IT資産を「見える化」し、今後の最適なIT再構築におけるコスト・リスク低減のための対応策が必要です。DX実現に向けたアプローチを、「見える化」デモや適用事例を交えて解説します。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
チームリーダ 石川嘉士

  【休 憩】
15:40〜16:30

< セッション2 > VBモダナイゼーション/変換・移行編

迫る!Windows7 & Windows Server 2008 サポート終了
やるなら今!VB6.0アプリ資産モダナイゼーションの進め方

 

2020年のWindows7とWindows Server 2008/R2のサポート終了まで残り1年となり、特にVisual Basic6.0(VB6.0)で開発されたアプリ資産の移行対策に関するお問い合わせがますます増加しつつあります。サーバおよびクライアントOSのサポート終了で増大するセキュリティリスク、厳しい状況に追い込まれつつある開発と稼働環境、といったさまざまな課題が伴い、今後VB6.0アプリ資産をどうしていくのか? これから早急に対処しておきたいレガシー化するVBアプリ問題を、当社独自のVB変換ツールのデモも交えて分かりやすくお答えします。

開発事業本部 ソリューション開発グループ
プロジェクトマネージャー 板倉利幸

16:30 質疑応答/モダナイゼーションに関する個別ご相談など

 

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ 開発事業本部 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)