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セミナーレポート

テレワーク環境構築セミナー
「いますぐできるAWSを使ったテレワーク環境の構築と、オンプレ業務システムのクラウド移行」を開催

テレワーク環境構築セミナー「いますぐできるAWSを使ったテレワーク環境の構築と、オンプレ業務システムのクラウド移行」Webセミナー

システムズは、5月27日(水)にWebセミナー「いますぐできるAWSを使ったテレワーク環境の構築と、オンプレ業務システムのクラウド移行」を開催しました。

中本周志
司会・進行を担当した
当社の中本周志

新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、企業におけるテレワークへの取り組みが活発化しています。本セミナーは、このテレワークに焦点を当て、オンプレミスの業務システムの課題を解決しながらいかにクラウドに移行していくかを解説するとともに、AWS使ったテレワーク環境構築の手法をライブデモで紹介したものです。早くから多数の受講申し込みを頂戴し、今回のテーマへの関心の高さが窺えました。ちなみに、本セミナーの参加は5割が自宅から(テレワーク)、3割が勤務先からとなりました。

板倉利幸
第1セッションを担当した
当社の板倉利幸

最初のセッションを担当した当社のITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部 部長である板倉利幸は、まず当社の特色と事業領域を紹介、25年に及ぶマイグレーション事業の中でも、レガシー化が進むオープン系アプリケーションの移行案件が増えており、特に最近は、商用のデータベースをオープンソースのデータベースに移行したいという相談が多く、AWSのクラウド環境への移行ニーズも高まってきている、と話しました。

マイグレーション事業紹介

引き続き、「テレワーク需要への処方箋 AWSの活用 最適解」というテーマで最初のセッションがスタートしました。板倉は、「コロナ感染拡大により、多くの企業で緊急的にテレワーク環境の構築を迫られたと思うが、第2波、第3波の襲来、さらには増加する一方の自然災害などのリスクに備え、恒常的なテレワークやBCP対策に向けたシステムの根本的な対策が、今求められている」と強調しました。また、今回のコロナ禍を契機に企業でのテレワーク導入が一気に進んだこと、しかしながら中小企業と大企業では導入状況に大きな差があることを、資料を交えて紹介しました。

ここで、今回の受講者にリアルタイムでテレワークの導入状況に関するアンケートを取ったところ、全面的にテレワークになった=33%、基本的にテレワークになったが一部移行できる業務が残っている=21%、一部業務のみテレワークに移行した(まだ移行できる業務が残っている)=21%、といった結果が得られました。

テレワークの導入状況に関するアンケート

続いて板倉は、テレワーク導入について、導入目的の明確化、対象範囲の決定、現状把握、導入計画の策定、実施環境の整備、説明会の実施、テレワークの試行・実施、テレワークの評価と改善といった流れを解説、さらに、テレワークの方式として、リモートデスクトップ方式、クラウド型アプリ方式、仮想デスクトップ方式などを挙げ、クラウドでのシェアが高いAWSでリモート環境を構築する場合の方法については第2セッションで解説したい、として、最初のセッションを終了しました。

テレワークの方式
西田光彦
デモを担当した
当社の西田光彦

続く第2セッションでは、「AWSによるテレワーク環境構築の紹介とライブ・デモンストレーション」と題し、昨今需要の高まっているAWSを知り、活用していくために、当社のITソリューション事業本部 ITソリューション開発1部の西田光彦がライブデモで3つのサービスを紹介しました。

西田は、「AWSを使うことで、それぞれの企業に適したテレワーク環境を、安全、迅速、簡単に導入できる」と前置きし、AWSはたくさんのサービスから選択でき、セキュリティ基準も高いといったメリットを強調しながら、テレワークを実現する3つのサービスについて解説しました。

最初に取り上げたのは、フルマネージドVPNサービス「AWS Client VPN」で、総合認証のパターンを使ってデモを起動し、VPNクライアント経由でAWS環境に接続するプロセスをライブで紹介、また、西田の自宅のAWS環境から社内のオンプレミスに接続する例も披露しました。

AWS Client VPNの設定手順

続いて、デスクトップアプリケーション配信サービス「Amazon AppStream 2.0」について解説しました。アプリ自体はAWSで実行されユーザのデバイス自体に機密情報を残さない、一元管理ができる、安全で応答性の高いストリーミング、といった特徴を紹介した後、管理者側で設定しておくべき作業や管理ワークフローの全体像について触れ、料金についても、インスタンスの性能・利用時間でコストがスケールしやすい、とし、デモに移りました。

Amazon AppStream 2.0

3つめに紹介したのは、仮想デスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」で、デスクトップは暗号化された画像としてストリーミングされるため、ユーザのデバイス自体に機密情報を残さない、ユーザ管理はDirectory認証が必須といった特徴や対応OSなどについて説明。さらに、AlwaysOnモードとAutoStopモードでのコストの比較なども行いました。デモでは、Workspaceを起動するまでのプロセスをライブで披露しました。

Amazon WorkSpaces

このあと、西田は、WorkSpacesとAppStream2.0の使い分けについて言及し、デモで表計算ツールや3D描画などでの比較を行いながら解説しました。

WorkSpacesとAppStream2.0の使い分けデモ

また、セミナーで取り上げたClient VPN、AppStream2.0、WorkSpacesのいずれのサービスを選択すればよいのかについて、社内のクライアント環境が不足しているか、特定のWindowsアプリとクラウドサービスだけで業務ができるか、社外のデータ持ち出しを制限したいか、といった観点から説明し、本セッションを終了しました。

最後のセッションは、再び板倉がマイクを握り、「テレワークを阻害するオンプレミスの業務システムとクラウド移行」というタイトルで講演しました。冒頭、受講者の社内システム環境におけるにクラウド利用状況についてアンケートを行い、「一部クラウドを活用しており、残りはオンプレミスのシステム」との回答が6割近くを占め、残りはオンプレミスかクラウド移行を検討中という結果となりました。

板倉は、「当社にも、オンプレミスからクラウドに移行したいという企業からの相談が増えてきているが、セキュリティの問題をはじめ、ランニングコストが増えるのではないかという懸念を持つ企業もある」としながら、「しっかりとした設計を行った上で移行し、その都度、状況を管理し最適な環境を維持していくことが重要だ」と強調しました。

後半は、OracleからAmazonAuroraのPostgreSQLに移行、さらにJavaアプリケーションも移行を行った企業の事例を挙げ、課題やメリットなどについて触れました。また、課題をパターン化し、それをもとに移行設計を実施したことで手作業を低減したこと、可用性向上のためにリードレプリカ、高速フェイルオーバーの設定、動作確認なども当社で行ったこと、結果的にパフォーマンスは向上し、AmazonAuroraの優れた点も実証されたことなどを説明しました。最後に、アプリ移行で注意すべき事項について解説し、本日のセミナーを終了しました。

移行時例(DBマイグレーション作業の流れ)

システムズでは、5月に、Microsoft旧製品の移行・クラウド化、商用データベースのAWSへの移行、そして今回のAWSを活用したテレワーク環境構築と、3回のWebセミナーを開催し、いずれも多くの受講申し込みをいただきました。当社では、引き続きこうした旬のテーマを取り上げたセミナーを実施していきます。ぜひご期待ください。

プログラム

14:45 受付(入室開始)
15:00〜15:15

テレワーク需要への処方箋 AWSの活用 最適解

新型コロナウイルスの感染拡大で、企業のテレワークの導入や環境の整備が急務となっています。
AWSでは、Amazon WorkspacesやAWS Client VPNなどいくつかのサービスを適切に組み合わせることで、テレワーク環境を構築することが可能です。本セッションではテレワーク環境を構築するための選択肢として、AWSの活用について解説いたします。

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部
部長 板倉 利幸

15:15〜15:50

AWSによるテレワーク環境構築の紹介とライブ・デモンストレーション

本セッションでは、リモートワーク増加で需要が高まるAWSの理解と活用に向け、3つのサービスをデモで紹介します。この機会に触ってみましょう!

  • AWS Client VPNは、自宅などからオンプレミスの社内ネットワークへの安全な接続を実現します。
  • Amazon WorkSpacesは、クラウド上で仮想デスクトップ環境を提供します。
  • Amazon AppStream 2.0は、デスクトップアプリケーションを任意のコンピュータに配信できます。

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション開発1部
西田 光彦

15:50〜16:00

テレワークを阻害する、オンプレミスの業務システムとクラウド移行

新型コロナウイルス感染対策として進められたテレワーク。リモート接続やオンライン会議等のテレワーク環境が導入され、人と接触せずに一部の業務を進められるようになってきました。それでもまだ、真の意味で災害対策可能なITインフラとしてのテレワーク環境の実現には、オンプレミスの業務システムの持つ課題解決が必要ではないでしょうか? 社員が一切出社せずに業務を進められる一歩進んだITインフラとしてのテレワーク環境構築について、クラウド移行やマイグレーションの考え方を交えて解説いたします。

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション営業企画部
部長 板倉 利幸

16:00〜16:15 質疑応答/セミナー終了

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ コーポレートサービス本部 事業推進室 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)