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セミナーレポート

Webセミナー
「アフターコロナ・ニューノーマル時代の
新サーバー運用術」を開催

~ オンプレ・レガシーからサーバーレスへの移行で実現するリモート運用・省力化 ~

「アフターコロナ・ニューノーマル時代の新サーバー運用術」Webセミナー

システムズは、11月20日(金)に、Webセミナー「アフターコロナ・ニューノーマル時代の新サーバー運用術」~オンプレ・レガシーからサーバーレスへの移行で実現するリモート運用・省力化 ~を開催しました。

黒沢 賢
前半のセッションを担当した当社の黒沢 賢

最初のセッションは、「コロナ禍で浮き彫りになったオンプレ・サーバー運用現場の課題 クラウドへ移行しサーバーレス化による運用・保守 省力化のススメ」と題し、当社のITソリューション事業本部 ITソリューション開発一部 部長の黒沢 賢が講師を務めました。当社の事業領域や25年の実績を誇るマイグレーションビジネスの概要紹介の後、本日のテーマであるクラウド移行によるシステム運用省力化についてのセミナーがスタートしました。黒沢は、まず時代背景として、選択と集中が加速していること、DXが重要視されていることの2点を挙げ、「強みが発揮できる領域にシフトしなければ大企業であっても生き残れないし、人についてもそれが当てはまる」と強調しました。また、図で示しながら、企業におけるコアコンピタンスについて触れ、人的資材が限られる中、資源を集中させるべきものは何かについて解説しました。

企業におけるコアコンピタンス

続いて、コロナ禍でテレワークへのシフトが進んだが、オンプレミス環境での作業が多く残っている点を指摘しました。情報システム部門の役割も働きやすい環境の検討・整備、DXに向けた検討・推進に多くの時間を費やしていく必要があると同時に、経営投資の判断軸も従来型のIT投資からテレワークの推進やBCP対策、従業員の命を守ることへと変化している、と話しました。

こうした背景を受け、課題解決の新たな選択肢としての「サーバーレス」について話題を転じました。オンプレミスからEC2への移行だけでもさまざまな負荷を軽減できるが、マネージドサービス(サーバーレス)を活用することで、大幅な管理工数減を実現できることを、マネージドサービスを組み合わせて構築する例を示しながら説明しました。

サーバーレスを実現するAWSサービス

最後に、75%の組織が今後2年でサーバーレステクノロジー利用や計画をしているという調査結果を紹介しながら、サーバーレスの効果として、(1) 作業量の削減、(2) 属人化の防止、(3) 時間の短縮の3点を挙げ、最初のセッションを終了しました。

西田光彦
後半のセッションを担当した当社の西田光彦

2つめのセッションは、「AWSのクラウドを活用したサーバーレス環境でできること! サーバーレスを実現するAWS Lambdaをデモで紹介」と題し、当社ITソリューション事業本部 ITソリューション開発一部の西田光彦が担当しました。

本セッションで取り上げる「AWS Lambda」について受講者にリアルタイムアンケートを実施したところ、「すでに自社で利用している」32%、「AWS Lambdaに名前は知っているが使ったことはない」27%、「何となく聞いたことがある」18%などという結果になりました。

西田は、サーバーレスとは、「必要なときに必要な分だけインフラリソースを立ち上げ、アプリを実行し、使った分だけ請求されるクラウドサービスの利用形態」だとし、注目される背景としてコンテナ技術とクラウドサービスとの組み合わせや、「FaaS」(ファンクションアズアサービス)などについても触れました。また、AWS Lambdaのユースケースについて、APIサーバーや他の部分を置き換えるなど分かりやすく解説しました。

AWS Lambdaのユースケース

このほか、AWS Lambdaの仕様、言語対応などを概説したほか、コンソール画面で、最初に言語だけ決めて機能実装だけ書けばすぐに動作できる、関数をエクスポートして別の環境に移せる、AWS画面上でそのままテスト実行ができるといったメリットについても紹介しました。さらに、運用コストについても触れ、コスト面でのメリットを通常のサーバー利用との比較を行いながら解説しました。

AWS Lambdaのコンソール画面

このあと、2つのデモを実施、1つめのデモは、Lambda関数を作成し、UUIDを生成するプログラムを作成・実行、Lambdaから他のAWSサービスを利用するもの。もう1つのデモでは、Amazon Aurora ServerlessとLambdaをWebアプリに組み込んで従来型の仮想マシンとの比較を行いました。

Lambda関数を作成デモ

最後にAWSサーバーレスフレームワーク「Chalice」について取り上げ、これを用いることで、Amazon API GatewayとAWS Lambdaを使用するアプリケーションを迅速に作成・デプロイできるとし、概要と特徴を紹介してこのセッションを終えました。

当社では、今後も引き続き、こうした旬の話題をテーマにしたWebセミナーを開催していきます。次回は、2021年1月22日にAWSクラウドへのサーバーやDBの移行事例などを紹介するセミナーを開催する予定です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

セミナー受講リアルタイムアンケート
今回のセミナーの受講は自宅(テレワーク)が半数を超えた

プログラム

13:45 受付(入室開始)
14:00〜14:15 オープニング(主催者挨拶)
14:15〜14:30

セッション1:ニューノーマル時代のサーバー運用課題編

コロナ禍で浮き彫りになったオンプレ・サーバー運用現場の課題
クラウドへ移行しサーバーレス化による運用・保守 省力化のススメ

コロナ禍をきっかけとしたテレワーク普及に伴い、出社してマシンルームで確認・対応を行ったり、現場のスタッフへ連絡して暫定作業を依頼したりといったケースが問題となっています。サーバー運用の現場の物理的な制約にとらわれない、リモート運用や自動運用に対応するIT環境の構築が求められているのです。本セッションでは、こうしたサーバー運用現場の課題を紹介しながら、オンプレ・サーバーをクラウドへ移行し、サーバーレス化で実現するサーバー運用の省力化について解説します。

14:30〜15:00

セッション2:サーバーレスサービス AWS Lambdaデモ編

AWSのクラウドを活用したサーバーレス環境でできること!
サーバーレスを実現するAWS Lambdaをデモで紹介

オンプレミスからAWSのクラウドへ移行し、サーバーレス環境でどういったことが実現するのか、サーバーレスによる主な効果や移行への取り組みなどを紹介します。また、本セッションでは、AWSのサーバーレスサービス「AWS Lambda 」のデモをご覧いただきながら、「AWS EC2」と「AWS Lambda 」による比較なども行います。さらに、サービスの料金に関しては、膨大な無料利用枠の付与、使った分だけ課金される仕組みなど、“真の従量課金制”について掘り下げて解説します。

【エンディングセッション】
システムズのサーバーレスへの取り組みとして、AWSのPython製サーバーレスフレームワーク「AWS Chalice」を活用した業務報告システムの実際の開発・運用事例を取り上げます。テレワーク環境での開発、オンライン連携による構築、業務報告・承認作業のオンライン化&オートメーション化などのポイントをご紹介する予定です。

15:00〜15:15 質疑応答/セミナークロージング

【講師紹介】

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション開発一部
部長 黒沢 賢

株式会社システムズ
ITソリューション事業本部 ITソリューション開発一部
西田 光彦

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ コーポレートサービス本部 事業推進室 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)