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セミナーレポート

WEBセミナー
「withコロナでどうするオンプレシステム?
レガシーサーバ・アプリのクラウド化から始める
コロナ時代のITシステム・モダナイズ」を開催

オンプレシステムのクラウド化と活用をマイグレーションとグレープシティのクラウド対応ツールで紹介

「ホームセンターグッデイ様事例に学ぶ!AWSからGoogleまで、クラウドを活用したオンプレサーバー・DB移行最前線」Webセミナー

システムズは、2月12日(金)に、Webセミナー「withコロナでどうするオンプレシステム? レガシーサーバ・アプリのクラウド化から始めるコロナ時代のITシステム・モダナイズ」を開催しました。

コロナ禍に伴い、オンプレミス業務システムのサーバのクラウド移行の動きが活発化しています。当社にも、さまざまな働き方に柔軟に対応できるシステム基盤構築に関する問い合わせが増えています。こうした状況を受け、今回のセミナーは、グレープシティ株式会社の協力を得て、オンプレサーバやアプリのクラウド移行のメリットや事例から、クラウド上で実現できる便利なアプリの機能までを紹介したものです。

開催に当たって、当社のビジネスイノベーション本部 ビジネスプロモーション部 部長の板倉利幸から、52期目を迎えた当社の25年に渡るマイグレーションの実績やサービス概要を紹介させていただき、セミナーをスタートしました。

板倉利幸
当社の板倉利幸

引き続き板倉が担当した前半のセッションは、「オンプレサーバ・アプリのクラウド移行で働き方改革 ~クラウド移行術の活用で企業ITの運用負担の軽減へ~」というテーマで行いました。冒頭、板倉は、「ここにきてクラウド移行のご相談が増えている」とし、企業を取り巻く環境の変化について解説、アフターコロナを見据え、物理的制約にとらわれない柔軟な働き方が求められていると話しました。また、経営投資の判断軸の変化に次いで、情報システム部門の役割の変化にも言及し、依然として保守的な役割が多く残っている点を指摘しました。

新型コロナウイルス感染対策によって働き方が変わっていく

また、デジタル化進展に対する意識調査では約7割の企業が「レガシーシステムがDXの足かせになっている」と感じていることを紹介しました。ここで、システムズが考えるIT改革の道のりについて、現状可視化、診断分析からIT戦略ロードマップ作成、DX環境への移行、実践フェーズまでのポイントを解説しました。その中でクラウドなど外部サービスの活用は必須であり、単なる上位環境へのバージョンアップでなく、変化に強い環境へのバージョンアップが求められている、と強調しました。

IT改革の道のり

ここで本日の受講者にクラウドサービスの利用状況についてのリアルタイムアンケートを実施し、「基幹システムを含め全社的にクラウドサービスを活用している」が16%、「一部、クラウドサービスを活用している」が68%という結果となりました。

クラウドサービスの利用状況についてのリアルタイムアンケート

この後、オンプレサーバ約50台のクラウド移行を検討した企業の事例を紹介しました。この企業は、別のベンダの見積で月額運用費が3倍になることが判明したため、当社に相談があり、当社で診断ならびにコスト最適化の提案を行った結果、運用費用がオンプレミスと比較しても30%、他社の当初の見積と比べて75%のダウンを実現しています。

続いて板倉は、当社への最近の問い合わせはマイグレーション案件でクラウド活用が主流であるとし、これまでのC/S型レガシーシステムのC/S型最新環境への移行から、近年は、DBのクラウド化、アプリのクラウド配置、アプリのWeb化に対する相談が増加していると話しました。

クラウド移行の最新動向

最後に、クラウド移行の最新動向を解説、相談が増えているオンプレミスの商用DBからクラウドDBへの移行のポイントや、OracleからPostgreSQLへの移行事例などを紹介して、最初のセッションを終了しました。

クラウド移行の最新動向:DBマイグレーション
福井潤之 氏
グレープシティの福井潤之氏

後半はゲストを招いてのセッションで、グレープシティ株式会社 ツール事業部 マーケティング部 プロダクトマーケティングチームの福井潤之氏が登壇、「業務アプリをクラウドへ。クラウド対応のグレープシティ製品で実現する高機能なシステム開発」という演題で講演いただきました。

福井氏はまず、1980年に創業しグローバルなビジネス展開を行っている同社の事業について紹介、中でも、ソフトウェア開発支援ツール事業では、主に業務システム開発に携わるエンジニア向けに、アプリケーション開発を効率化し機能性を高めるライブラリ製品を30年以上に渡って販売していること、帳票出力、入力支援からドキュメントAPIまで8つの製品ブランドを展開していることを説明し、クラウド対応製品についても紹介しました。

グレープシティ株式会社 では8つの製品ブランドを展開中

この後、クラウドサービスの概要についてSaaS、PaaS、IaaSのそれぞれの特徴や代表的なツール・サービスについて分かりやすく説明しました。また、それぞれにおけるユーザとベンダの運用管理の役割、自由度とコストの関係についても触れました。

クラウドサービスの分類

続いて、「当社にもユーザからのクラウドに関する問い合わせが年々増加しており、特にPaaS環境での利用に関するもの、Microsoft AzureやAWSに関するものが多い」と話し、同社の開発ツールのクラウド対応状況について、対象サービスと対象製品を紹介しました。

クラウド対応開発ツールとして福井氏は、「SPREAD (スプレッド)」と「ActiveReports(アクティブレポート)」をピックアップして解説しました。「SPREAD」はExcelライクな機能を実現した表計算コントロールで、Windows FormsやASP.NETなど4つの開発プラットフォームに対応した製品です。提供する表計算関数が106種類から450種類以上へと増えるなど、最新版では機能がさらに充実し、クラウド上でも安心して使えることを強調しました。

SPREADのExelライク機能

「ActiveReports」は、帳票開発に必要なすべての機能を搭載したコンポーネントで、現在、.NETとJS向けに製品が提供されています。福井氏は本製品のVisual Studioに統合する帳票デザイナやVB6時代から大きく進化した豊富な帳票デザイン機能などについて解説しました。

Visual Studioに統合する帳票デザイナ

この後、「SPREAD」を実際にPaaS(Azure WebApps)にデプロイして実行するデモを披露しました。また、Excelファイルを読み込み、フィルタリングやチャート、ヒストグラムなどの機能も見せながら、ExcelライクなUIと機能について説明しました。

「SPREAD」をPaaS(Azure WebApps)にデプロイして実行するデモ

同社の開発ツールのクラウド対応についての注意事項を説明した福井氏は、続いて、クラウドネイティブに使える最新製品として、ドキュメントAPI「DioDocs (ディオドック)」を紹介しました。この製品は、ExcelやPDFを直観的に操作できるAPIであること、.NET Standard 2.0以降に対応していること、クラウドでの開発にも対応することなどを説明、本製品とAzure Functionで帳票作成サービスを作成できるサイトも紹介しました。最後に同社の開発ツールのクラウド活用事例を3例紹介し、このセッションを終了しました。

DioDocsの特長

セッション終了後は、質疑応答が行われ、オンプレミスからAWSへの移行や、開発ツールの導入・利用と付帯サービスなどについて、多くの質問が寄せられました。

マイグレーションプロバイダである当社では、今後も企業の関心の高いテーマで定期的にWebセミナーを開催していきます。ぜひお気軽にご参加ください。

セミナー受講リアルタイムアンケート
今回のセミナーは自宅(テレワーク)からの受講が74%を占めた
セミナー配信の様子
セミナー配信の様子

プログラム

13:45 入室開始
14:00〜14:10 オープニング(主催者挨拶)
14:10〜14:40

セッション1:システムズ/オンプレシステムのクラウド移行 編

オンプレサーバ・アプリのクラウド移行で働き方改革
~ クラウド移行術の活用で企業ITの運用負担の軽減へ ~

コロナ禍を機に、多くの企業でテレワークが定着しつつあると同時に、在宅勤務体制を導入する企業が増加しています。一方で、情報システム部門は、オンプレミス・システムの運用管理、ハード保守を担当するため、在宅勤務の恩恵を受け難かったといえます。

エンタープライズITの「ニューノーマル」として定着しつつあるクラウドサービスの活用の動きに、コロナ禍によるオンプレ社内システムのハードウェアコストと運用負担の軽減による情シス部門の働き方改革を意識して、本格的にクラウド移行を検討、選択する企業が増えています。

オンプレミスのシステムをクラウド移行する際、クラウドに最適化せずそのまま移行させるだけだと、クラウド移行によるメリットが現れないケースもあります。

本セッションでは、オンプレミス・システムのクラウド移行をマイグレーションで支援してきた専門家が、クラウド移行のメリットや、クラウド移行で懸念すること・心配することについて、多くの経験に基づき、クラウドの利活用や移行管理について、自社内にスキルや知識が十分でなくとも可能であることを、最新の事例を交えご紹介します。

株式会社システムズ
ビジネスイノベーション本部 ビジネスプロモーション部
部長 板倉 利幸

14:40〜15:20

セッション2:グレープシティ様

業務アプリをクラウドへ。
クラウド対応のグレープシティ製品で実現する高機能なシステム開発

業務アプリケーションといえば、単一のコンピューター内に構築されたものや、社内のネットワーク上に構築されたものといったイメージをお持ちのかたが多いのではないでしょうか。大変ポピュラーで、確立されたシステム構築のやり方です。従来からあるこのようなシステムの形態に加えて、最近はクラウド利用というやり方を選べるようになってきました。これまでに開発してきたシステムを、同じようにクラウド上で実現できれば物理的なマシン管理の必要もなくなり、昨今求められることの多いリモートワークの導入も円滑に進められるようになります。

「開発支援ツール」として「SPREAD」や「ActiveReports」などを販売するグレープシティでは、従来のやり方でご利用いただいた場合と同じように、クラウド上でも弊社製品をご活用いただけるように対応を進めて参りました。

このセッションでは各種のクラウド技術やプラットフォーム上でお使いいただけるグレープシティ製品をご紹介しながら、クラウド上で実現できる便利なアプリケーション機能などについて解説いたします。

グレープシティ株式会社
ツール事業部 マーケティング部 プロダクトマーケティングチーム
福井 潤之 氏

15:20〜15:30 質疑応答/セミナークロージング

■セミナーに関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)