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セミナーレポート

Webセミナー「データ・アプリの整理から始めるDX推進の道標」を開催

~ 故きをたずねて新しきを知る 社内のIT資産活用 ~

「データ・アプリの整理から始めるDX推進の道標」

システムズは、1月26日(木)に、当社主催、株式会社アイ・ティ・イノベーションの共催によるWebセミナー「データ・アプリの整理から始めるDX推進の道標」~ 故きをたずねて新しきを知る 社内のIT資産活用 ~を開催しました。多くの方々に受講いただき、心よりお礼申し上げます。

板倉利幸
当社の板倉利幸

まず開会の挨拶を行った当社のビジネスイノベーション本部 ビジネスプロモーション部部長 マイグレーション エバンジェリストの板倉利幸から、システムズの事業概要を紹介させていただきました。IT業界で50年の実績を持つ当社の事業の中核となるマイグレーション事業の特長や最近の動向について簡単にお話しして、本日のセミナーをスタートしました。

2つのセッションで構成する今回のセミナーの前半は、株式会社アイ・ティ・イノベーション アーキテクチャグループ シニアコンサルタントの井﨑 学氏をお招きし、「DXの前のデータ整理術 ~企業情報システム全体をデータに注目して俯瞰してみよう~」という演題で講演いただきました。

井﨑 学
井﨑 学氏

井﨑氏は冒頭、IPA発行の「DX実践手引書」を取り上げ、同書は汎用性、網羅性があり参考になる、と話しました。続いて、DXを進めるための前準備として、本セミナーのサブタイトルである「故きをたずねて新しきを知る」を話題に取り上げました。続いて、孫氏の兵法「彼を知り己を知らば百戦あやうからず」をシステムとDXプロジェクトにたとえ、将来の自社システムを知り現状の自社システムを把握することでDXプロジェクトは成功する、とし、「自社システムを知るとはどういうことなのか」について、レイヤ別に紹介しました。

己を知る→自社システムを俯瞰的に見る

また、DXとは何かについて触れ、“変化に対する柔軟性が低いシステム”を“変化に対する柔軟性が高いシステム”に変えるのがDXであり、意思決定を行うための源泉である自社のデータ層に真摯に向き合うことが重要だとし、データに向き合う手段として有効であるデータ中心のアプローチについて、解説を加えました。

現状のシステムを知る

上の図は、左半分が“現状を知る (As-Is)”、右半分が“ありたい姿を描く (To-Be)”です。井﨑氏は、「ありたい姿を描くのも重要だが、それが本当に実現できるかを知るためにも現状を知ることが大切だ」と話し、現状を知る上での成果物として、お客様との対話を目的とした「アプリケーション鳥観図」とデータリテラシー向上を図ることができる「概念データモデル」を挙げ、それぞれについて詳しく説明し、最初のセッションを終了しました。

アプリケーション鳥観図を用いて現状を把握

後半のセッションでは、冒頭に会社紹介をした当社の板倉利幸が再びマイクを握り、「DX推進を加速するために避けられないレガシー問題解決の道筋 ~古いシステムの整理・可視化・診断から始める Ready to DX~」という演題で講演しました。まず、板倉は、DXレポートでは、約7割の企業がレガシーシステムがDXの足かせだと感じており、自社システムがブラックボックス化してDXに対する前向きな検討ができないという悩みを抱えているのが実情だと話しました。また、肥大化したプログラムは技術的負債となっているが、同時にその企業にとって大切な財産でもある。いかに技術的負債を解消しながらうまく活用していくかが重要だとし、既存システムの全体像の把握、未稼働資産の廃棄などによるスリム化、ロードマップの策定の3つのポイントについてDXレポートに沿った形で解説しました。

システム刷新の進め方

また、システム刷新の進め方について、全体像を説明したあと、資産・業務の棚卸からシステム刷新までの各ステップで、現行資産をどのように進めているかなど、実際の資料を紹介しながら解説しました。

システム刷新の進め方

この後、板倉は、アプリケーション移行の最新動向に話題を転じました。まず、当社に多く寄せられる移行のご相談内容として、Windows OSのサポート終了に合わせた移行、メインフレームやオフコンで動作するCOBOL資産からの移行、Solarisからの移行などを挙げました。また、C/S型のレガシーシステムの移行手法も、最近ではDBのクラウド化、アプリのクラウド配置、アプリのWeb化などが進んできていると話しました。

移行のご相談が多い製品

続いて、C/S型アプリケーションの移行事例を何例か紹介しました。2000Kステップを超える基幹システムのDBサーバーのクラウド化、アプリのクラウド配置では、Citrix XenAppを使用し、クライアントアプリケーションをサーバー上に集約させて実行した例、その他、VB6のブラウザベースのアーキテクチャへの移行、メインフレームやSolaris、Delphiからのマイグレーション事例についても簡単に紹介しました。

アプリケーション移行の最新動向

当社では、メインフレーム、オフコンをはじめ、さまざまなITシステムのマイグレーションに携わってきましたが、まだまだ古い環境や言語が残っているにもかかわらず、そうしたシステムや言語に長けたエンジニアは定年や退職で次々と現場から離れているのが実情です。こうしたエンジニアの経験や知見を共有する場として当社が設立したコミュニティ「レガシー侍」について最後にご紹介して、後半のセッションを終了しました。

セミナー終了後は質疑応答の時間を設け、受講者からの質問に対し、セッションを担当した講師が回答させていただきました。当社では、今後もITシステムに関する旬の話題をテーマにした無料Webセミナーを定期的に開催していきます。お気軽にご参加ください。

セミナー配信の様子   セミナー配信の様子
セミナー配信の様子

セミナープログラム

10:50〜11:00 Zoom入室開始
11:00〜11:10 オープニング
11:10〜11:35

セッション1 アイ・ティ・イノベーション社/DX方法論編

DXの前のデータ整理術 
~ 企業情報システム全体をデータに注目して俯瞰してみよう ~

 

セッション概要:
昨今、AI、IoT、ビッグデータなど、データ活用の重要性の理解は高まりつつあるものの、企業全体で活用するには、データの発生元や利用先、データの意味など、データのライフサイクルと品質を維持する仕組みが必要になります。
本セッションでは、レガシーマイグレーションやDX推進を行う前に整理すべきこととして、企業で扱うデータに注目したアプローチをご紹介します。

株式会社アイ・ティ・イノベーション
アーキテクチャグループ
シニアコンサルタント 井﨑 学 氏

11:35〜11:55

セッション2 システムズ/DX手法編

DX推進を加速するために避けられないレガシー問題解決の道筋
~ 古いシステムの整理・可視化・診断から始める Ready to DX ~

 

セッション概要:
本セッションでは、DX推進の足かせと指摘されるレガシーシステム全般をデジタル化に向けてどうしていくか? といった問題を取り上げます。レガシーシステム問題の解決をマイグレーションで支援してきた専門家が、レガシーシステム刷新・再構築の多くの現場での経験に基づき、マイグレーションも含むDX時代のデジタル化への道筋について、自社内にスキルや知識が十分でなくとも可能であることを最新の事例を交えてご紹介します。
・既存の古いシステムの現状を整理・分析、診断しITロードマップを策定
・ロードマップに従い段階的な既存システムの刷新や廃棄、新機能の構築、外部サービスの活用
・マイグレーションによる既存システム連携も選択肢

株式会社システムズ
ビジネスイノベーション本部 ビジネスプロモーション部
部長 板倉 利幸

11:55〜12:00 質疑応答/セミナークロージング

■出展に関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局(システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)