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セミナーレポート

AWS・システムズ・QES共同オンラインセミナー

「DXを加速しよう!オンプレシステムのクラウド移行、AWS活用のポイントとは?」を開催

AWS・システムズ・QES共同オンラインセミナー「DXを加速しよう!オンプレシステムのクラウド移行、AWS活用のポイントとは?」

システムズは、11月17日(金)にWebセミナー「DXを加速しよう!オンプレシステムのクラウド移行、AWS活用のポイントとは?」~AWSも登壇!レガシーアプリやDB、インフラ移行の勘所やコスト削減について注意点とともに解説~ を開催しました。当社とパートナー企業のソリューションとのコラボレーションによるセミナーで、今回は、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社協力のもと、株式会社システムズ、株式会社QESの共催で、オンプレシステムのクラウド移行計画時のレガシーアプリとDB、インフラ移行の検討ポイントと進め方や、AWSアカウントのセキュリティ設計方法、継続的なAWSクラウド利用コスト最適化の取り組みなどについてご紹介したものです。

冒頭、当社のビジネスイノベーション本部 ビジネスプロモーション部 部長の板倉利幸から、55期目を迎えたシステムズの事業内容、20を超える特許など独自技術を持ったマイグレーションビジネスの概要と特長、本日のアジェンダ紹介があり、本日のセッションがスタートしました。

鈴木槙将
アマゾン ウェブ サービス ジャパンの鈴木槙将氏

最初のセッションは、「AWS 移行のススメ!3つのフェーズと7つの移行パス ~ なぜ?どのように?AWS への移行は行われるのか ~」と題した講演で、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 パートナーアライアンス統括本部 パートナーコアテクノロジー部 マイグレーション パートナー ソリューション アーキテクトの鈴木槙将氏にご登壇いただきました。

鈴木氏は最初に、「なぜ移行が行われるのか、クラウド移行が進んでいるのか」について触れ、「移行の目的は企業によって異なるが、換言すれば、期待されたさまざまなビジネス上の狙いがAWSへの移行を通じて実現されているということだ」と話しました。

続いて、AWSへの移行による具体的な効果として、AWS Cloud Value Frameworkにより整理された5つの価値を紹介、コスト削減にとどまらない価値の獲得が期待できる、と話しました。さらに、移行をどのように進めていくべきかの方法論について触れ、ASSESS(評価)、Mobilize (移行準備)、Migrate & Modernize(移行&モダナイズ)について解説しました。

AWSへ移行するこおtによって期待される効果

また、移行を進める上での最初の一歩は、“情報収集による現状把握”だと話し、移行対象のシステムの概要、スペックや稼働状況ほかの情報収集を行い、それに基づいて移行計画を立てて移行を進めていくことの重要性を強調しました。続いて、移行の仕方のパターンとして7Rと呼ばれる7つの移行パスを紹介、リファクタ、リホストなどそれぞれについてポイントを説明しました。

AWSへの移行の仕方には、dのようなパターンがあるか

また、移行パスの特徴を移行時間やコスト、ビジネス価値で表して解説を加えたほか、モダナイゼーション・パスウェイと呼ばれる6つのパターンについても紹介し、最初のセッションを終了しました。

移行パスの特徴〜移行時間/コストとビジネス価値〜
板倉利幸
システムズの板倉利幸

2つめのセッションは「DX化を加速しよう。脱!レガシーアプリやデータベースを実現するAWS移行のポイント」という演題で当社の板倉利幸が担当しました。

板倉は、最近は当社にも古いシステムをAWSに移行したいという相談が増えている、とし、DXレポートでは7割の企業が“レガシーシステムがDXの足かせと感じている”と回答したことを指摘し、技術的負債と呼ばれる肥大化したプログラムの問題について言及、既存システムを作り替えるのではなく、いかに活用しながら課題を解消していくかが大切だ、と話しました。

また、大切なポイントとして、既存システムの全体像の把握、既存システムのスリム化(未稼働資産、利用頻度の低いシステムの廃棄)、ロードマップの策定を挙げ、具体的な進め方を紹介、とりわけ、現状調査による業務やシステム、データの可視化が重要だと話しました。

レガシーIT脱却の進め方

また、システムズではこの問題に対してどのように取り組んでいるかを紹介、「現状調査」、「次期IT計画立案」、「システム刷新」の3つのステップを、実際にお客様に用いている資料を紹介しながら説明しました。

後半は、アプリ移行の最新動向に話題を転じました。システムズへの移行のご相談が多いのはC/S型で作られたレガシーシステムだが、C/S型の最新環境への移行から、現在はDBのクラウド化、アプリのクラウド配置、アプリのWeb化などクラウド化が主流になっていると話しました。また、メインフレームからAWSへの移行、Solaris上で稼働するアプリのAWSへの移行事例も紹介しました。

最後に、DX実現に向けての流れを解説、現状分析・整理ではIT総合診断サービス、移行フェーズではITモダナイゼーション、クラウド活用、DX実践フェーズではDX伴走支援など、システムズがさまざまな側面から支援ができることを強調して、後半のスピーカーにバトンタッチしました。

システムズのトータルサービス
松浦翼
QESの松浦翼氏

後半は、共催の株式会社QESによる2つのセッションがありました。まず、「マイグレーションと一緒に考えるAWSアカウントのセキュリティ設計 ~アカウントのセキュリティ、オンプレミスとは違います~」という演題で、同社のクラウドプラットフォーム本部 AWSプラットフォームグループの松浦翼氏に講演していただきました。

冒頭、「AWS上でのシステム構築が最優先でセキュリティ面まで考える余裕がなく、何とかなると思っていた」とご自身がAWSを使い始めた経験を紹介した松浦氏は、「アカウントのセキュリティは大変重要だ」と強調しました。また、セキュリティインシデント例を挙げ、これらはセキュリティサービス導入で検知・防御できることを紹介しました。

続いて、AWSにおいてはセキュリティ系りサービスが豊富なマネージドサービスをフル活用することで、大抵のセキュリティ要件は満たすことができる、とし、「Amazon GuardDuty」、「AWS CloudTrail」、「AWS Config」の3つを挙げ、これらのサービスを利用した簡単な設計イメージ(これらのサービスでの検知内容をAmazon SNSを利用してユーザーに通知する)を紹介しました。

AWSでのセキュリティ設計例

この後、この3つのサービスについて、さらに説明を加えました。マネージド型の脅威検出サービス「Amazon GuardDuty」の重要度別での検知内容表示については、クリティカルな重要度「高い」のイベント例も紹介しました。ユーザーアクティビティとAPI使用状況を追跡する「AWS CloudTrail」、リソースの変更追跡を行う「AWS Config」についても、主な機能と特徴を紹介しました。

「Amazon GuardDuty」の重要度別での検知内容表示

この後、IAMの活用例やサポートプランの有効活用、AWSのその他のセキュリティサービスなどについても触れた松浦氏は、最後に、アカウント保護はセキュリティの要であり、積極的な対策が必要であること、通知と組み合わせてインシデント発生時に迅速に対処することが求められることなどを繰り返して、セッションを終了しました。

小出淳二
QESの小出淳二氏

4つのセッションの最後を担当したのは、株式会社QES クラウドプラットフォーム本部 本部長補佐の小出淳二氏で、「継続的なAWSコスト最適化のためのポイント ~部門間格差をなくせ! AWSは油断して使うと高くつく!?~ 」というテーマでお話しいただきました。

小出氏は、クラウド移行後の課題として、クラウド利用の統制が不十分、クラウド人材育成も研修部門任せ、課題解決を進める牽引役が不在、の3点を挙げ、それぞれ詳しく解説しました。続いて、コスト最適化を進めるためのポイントとして、(1) 利用部門のコスト意識向上、(2) 利用部門のクラウド利用費に関する知識向上、(3) 利用部門に対して横串で統制をきかせる組織(IT部門 またはCCoE)が存在すること、(4) 利用部門における個別最適化と、全体の最適化を並行して実施する、を挙げ、中でも“継続的な”コスト最適化推進のためには(3)が大切になる、と話しました。(CcoE(Cloud Center of Excellence)は、企業などでクラウド利用を推進するために設置される全社横断型の組織ですが、立ち上げには、経営層のコミットメントが必要であり、苦労をしているケースも少なくない、と話しました。

コスト最適化を進めるためのポイント

小出氏は、CCoEの活動概要や、導入支援事例なども紹介しながら、組織を作って機能するようになるまでは時間がかかるため、継続的な支援が必要であること、ユーザーが自走している状態(各利用部門および会社全体でコスト意識が定着し、常に改善のサイクルが回っている状態)を目指してさまざまな支援を継続的に実施していくことが望ましいこと、などをポイントとして挙げました。最後に、同社のAWSコスト削減サービスを紹介し、本日のセッションを終了しました。

AWSコスト削減サービス

計4セッションで1時間半に及ぶセミナーでしたが、多くの受講者を得て盛況裡に終了することができました。セミナー終了後はいくつもの質問が寄せられ、講演者が対応させていただきました。当社では、今後もこうしたパートナー企業との共同セミナーなどを開催していく考えです。皆様のご参加をお待ちしております。

セミナー配信の様子   セミナー配信の様子
セミナー配信の様子
 

セミナープログラム

13:50
|
14:00
Zoom入室開始
14:00
|
14:05
オープニング(主催社挨拶 等)
14:05
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14:20

セッション1 

AWS 移行のススメ!3つのフェーズと7つの移行パス
~ なぜ?どのように?AWS への移行は行われるのか ~

 

AWS には、多くの顧客をクラウドに移行した経験に基づいた、様々な移行に関する考え方・フレームワークがあります。
本セッションでは、オンプレミスからクラウドへの移行を検討されているお客様向けにAWSへの移行メリットと移行を実現する道筋をご紹介いたします。AWSへの移行はなぜ行われ、どのような効果が期待できるのか、どのように移行を進めるとよいのか、どのような移行のやり方があるのか、それぞれポイントを取り上げて解説いたします。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
パートナーアライアンス統括本部 パートナーコアテクノロジー部
マイグレーション パートナー ソリューション アーキテクト
鈴木 槙将 氏

14:20
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14:40

セッション2

DX化を加速しよう。脱!レガシーアプリやデータベースを実現するAWS移行のポイント
~ オンプレミス レガシーアプリやDBのAWSクラウドマイグレーションを事例を交え解説 ~

 

経済産業省のDXレポートにより、レガシーITがDXを阻害する技術的負債であり、ビジネスの成長にはレガシーITからの脱却が不可欠であると指摘されています。一方で、DXに取り組めていない企業も9割以上存在することが明らかにされています。
本セッションでは、DX時代を迎え技術的負債と呼ばれるレガシーITからの脱却に向け、最近主流となりつつある、老朽化したオンプレミス環境からAWS等のクラウドといった新たな環境への移行動向を取り上げ、レガシーアプリやデータベース移行など最新のマイグレーション事例を交え解説します。

株式会社システムズ ビジネスプロモーション部 部長
マイグレーション エバンジェリスト
板倉 利幸

14:40
|
15:00

セッション3 

マイグレーションと一緒に考えるAWSアカウントのセキュリティ設計
~アカウントのセキュリティ、オンプレミスとは違います~

 

本セッションでは、AWSアカウントのセキュリティ設計に焦点を当て、システムやデータマイグレーションの際にどのようにセキュリティ面を考慮すべきかについて詳しく説明します。
セキュリティ違反やデータ漏洩は企業の評価を一夜にして崩す可能性がありますし、それを避けるためのセキュリティ設計は必要不可欠です。また、AWS独自のセキュリティ機能の活用方法についても触れます

株式会社QES クラウドプラットフォーム本部
AWSプラットフォームグループ
松浦 翼 氏

15:00
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15:20

セッション4 

継続的なAWSコスト最適化のためのポイント
~部門間格差をなくせ! AWSは油断して使うと高くつく!?~

 

移行検討時はもちろん移行後も避けて通れない論点の一つがクラウド利用のコストです。
クラウド利用の全てのフェーズでお客様にとって懸念となるクラウド利用コストについて、体験談を交えながら継続的なコスト最適化の取り組みについてポイントを解説いたします。

株式会社QES クラウドプラットフォーム本部
本部長補佐
小出 淳二 氏

15:20
|
15:30
質疑応答/セミナークロージング

■出展に関するお問い合わせ
株式会社システムズ ビジネスイノベーション本部 セミナー事務局(システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)