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イベントレポート

「第1回 レガシー侍 コミュニティ勉強会」テーマ:COBOL を開催!

ITリノベーションとマイグレーションを事業展開するシステムズが事務局を務めるコミュニティ 「レガシー侍」は、2026年2月26日(木)に、第1回目となる勉強会をオンラインにて開催しました。
当日は、事務局が勉強会の開会挨拶を行い、コミュニティ「レガシー侍」について紹介。本コミュニティは、レガシー言語・レガシーシステムに知見を持つ技術者や、レガシー資産の理解に関心を持つ方々が集まる場として運営されており、2022年の発足以来、すでに3回の「交流会 MeetUP」を開催していることや、現在約100名の参加者がいることが説明されました。

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

今回の勉強会は、コミュニティ「レガシー侍」としては、初の勉強会であり、第1回目の今回は、「COBOLとは何か」を体系的に学び、実際に手を動かして理解することをテーマに、株式会社ウイングシステム 長谷川氏を講師にお迎えし、基本構造・歴史背景・文法・データ形式、さらには実際に簡単なCOBOLプログラムを動かす実習まで、1時間にわたって濃密な講義が行われました。

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

1. COBOLとは何か、なぜ今もCOBOLが使われ続けているのか ~ COBOLの成立と歴史的背景

長谷川氏は、まず COBOL誕生の背景から解説をスタートしました。

  • 1950年代後半、IBMやUNIVACなど各メーカーが独自アセンブラ/言語を展開
  • 給与計算・税額計算など事務処理用途の高まり
  • 機種依存を取り除くため、1959年に米国防総省主導で標準化
  • こうして誕生したのが COBOL(CODASYL)

COBOLが現在も稼働し続けている理由として、金融や会計など精確な10進計算が求められる領域に最適化されていること、実運用されてきた数十年分のシステム資産の大きさ が挙げられました。

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」

2.実習:COBOLプログラムを動かしてみる ~ 簡単なプログラムを通じた「読む/動かす」体験

今回の勉強会の特徴は、単なる講義に留まらず 実際にプログラムを作成・コンパイルする体験を行う点です。
当日の参加者は以下を体験し、実際に「Hello COBOL」を動かすデモンストレーションを実施しました。

  1. OpenCOBOLを含むZIPファイルをダウンロードし
  2. Cドライブへ展開し、PATHを設定
  3. プログラムエディタでソースコード(Shift-JIS)を作成
  4. 「Hello COBOL」プログラムをコンパイルし、実行

COBOL特有の80カラム構造、ディビジョン構成、コメント領域(7桁目)、EOFの扱いなど、“読める/書ける”ための基礎知識が丁寧に紹介されました。

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」
レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」
レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」
3.COBOL文法紹介 ~ COBOL文法の基礎(ディビジョン・データ型・ファイル編成)

続いて、講義の核心部分では、COBOLの4つのディビジョン構造について詳細に解説し、COBOLのソース構造が体系的に整理されました。特に、COBOLがJavaと異なり、使用する領域の名前、属性、文字数を明確に定義する必要があることを強調しました。
また、データ処理の観点から、長谷川氏は全国銀行協会の給与振込データ形式を例に挙げ、メインフレーム特有のデータ構造やEBCDIC/JISなど文字コードの違いも解説。実システムがどのようにレコードを扱うのかを、具体的に理解できる内容でした。

レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」
レガシー侍 情報交換会「MeetUP3」
4.レガシーシステムの読み解き方 ~ COBOLが読めない理由、レガシーシステムを理解する視点

長谷川氏は、COBOLを読めなくなる最大の原因として、「データ構造と処理パターンを理解しないまま言語だけ見てしまうこと」を指摘。3つの観点から分析しました。
第一に、コンピュータの仕組みを意識しない言語から学習すること。
第二に、入力データ形式の違いを指摘し、Web画面からの入力データとCOBOLのレコード形式データ処理の違いを解説しました。
第三に、古い言語というイメージによる学習意欲の低下を挙げ、「COBOLは古い言語で、これからはJava」という認識が広く浸透していることを指摘しました。
しかし、特に大量データ処理においてはJavaでは性能が出ないという問題があることを強調し、レガシーシステムの理解は、単なる言語習得ではなく、「データ処理の仕組みを理解すること」 にあるとまとめました。

レガシーITに対する生成AIの活用

講義終了後は、Q&Aの時間を設け、長谷川氏はいくつかの質問に対して回答しました。また、コミュニティ事務局からも「COBOL理解は“レガシー × 新技術”連携・移行の現場で大きく役立つ」というコメントが寄せられ、参加者からも好評を得ました。

第1回レガシー侍コミュニティ勉強会は、“触れることで理解が深まる” をテーマとした充実した内容で開催され、COBOLの基礎から実運用の実例まで幅広く学べる機会となり、「レガシーを学ぶ意義」を再確認する場となりました。

最後に、事務局より、コミュニティ「レガシー侍」のご案内と、次回イベント「交流会 MeetUP4」開催についての紹介が行われ、勉強会は盛況のうちに閉会しました。

今後も本コミュニティでは、COBOLやRPG、アセンブラ、さらにはメインフレームアーキテクチャなど、レガシー技術を体系的に学べる勉強会を継続して開催していく予定です。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

実施要領

日 時 2026年02月26日(木)13:00 ~ 14:30
会 場 Web オンライン ご自身のPCやスマートフォンで受講可能
勉強会参加にはZoomを利用します。参加URLは勉強会開始直前までにメールでお知らせします。
主 催 コミュニティ『レガシー侍』
協 力 株式会社システムズ、株式会社ウイングシステム
参加費 無料/事前登録制
締 切 2026年02月25日(水)

■レガシー侍 勉強会に関するお問い合わせ
株式会社システムズ レガシー侍事務局 (システムズのホームページはこちら→)
TEL 03-3493-0032(ダイヤルイン)
受付時間 9:00〜17:45(土・日・祝日を除く)
FAX 03-3493-2033(24時間受付)

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